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医薬品商社について~医薬品業界への就職を考えている方へ~

こんばんは。


この度初めて当ブログを投稿致します。
投稿しようと思ったきっかけは、現在医薬品営業職をしており、非常に充実した日々を送ることが出来ています。


そこでこの経験を、今後医薬品業界への就職を始める方であったり、挑戦してみようかなという方向けに記載したいと思いupしました。
ぜひご参考にしてください~

 

 

 

1.医薬品商社とは

現在の会社は、医療用医薬品だけでなく医療機器・医療材料・OTC医薬品などをメーカーから仕入れ、全国にある大型物流センターで管理し、それらを病院、開業医、調剤薬局への流通を管理する総合商社になります。


医薬品の配達は配送者が、医薬品の管理は物流センターに従事する専任のものが全国で何千人とおり管理しています。その中で私は営業職として日々担当地区の開業医及び調剤薬局へ情報提供を中心とした営業活動をしております。


周りの人間からは「薬の知識さえあれば、楽じゃない?」とよく言われます。たしかに医薬品は日々必要なものであり、何もしなくても売り上げは上がります。ですが、医薬品業界の情報量は半端なものではありません。日本国内だけでも何千、何万と超える医薬品が承認されている中で、流通が停止したり、急な品薄によりドクターへの処方停止をしてもらうなどがほぼ毎日あります(具体的な仕事内容につきましては次章で説明いたします)。

医薬品業界は、社会保障費の圧迫により患者負担を少なくする為、医薬品の価格は毎年改定されることになっており、かつての輝かしい業界とうたわれていたころに比べると非常に厳しい業界になりつつあります。ただ一般の営業マンと比べ売るものが非常に価値があるものであり、社会貢献につながる仕事であるなと実感しております。 やりがいといった観点でいうとおすすめできる業界です!

 

 

2.仕事内容

 

医薬品商社(卸)の職種は大きく分けて3つです!



1.配達員
まず医薬品を病院・開業医・調剤薬局に薬を届ける配達員。流通業ですのでもちろんいなくてはならない方々です。近年は病院が減少し開業医が増え、調剤薬局に至っては全国でコンビニエンスストアの数を上回ったそうです。
そうした中、毎日必ず処方される薬は、流通を止めることができないので、非常に重要な役割を持っています。

 

 

2.物流員

 


全国各地に大型物流センターがあり、膨大な量の医薬品の管理をしています。そのため物流センターには、在庫の確認・設定また多くの施設からくる発注に対応するための様々なシステムが施され、それを管理する多くの従業員がいます。

それが物流員です。

お得意先とは一切顔合わせをしない為、完全裏方の仕事ですが、医薬品の管理をしなければならない非常に大切な役割をもっています。

 

 

3.営業

 


おまたせしました。僕の職種でもあります営業です。

営業といえば汗水流し、数字の為に走り回っている姿を連想されるイメージがありますが、僕はシェアの高い地区を担当していることもあり、9割以上ルート営業になります。
そこで医薬品卸の営業として主な仕事は、以下の4点です。


①「価格交渉」②「医薬品の発注・返品」③「新製品の情報提供」
④「急な注文による急配送」

 

まず①価格交渉についてです。ご存じの方は少ないかもしれませんが、薬には薬価という公定価格があり、どこのクリニック・薬局で薬をもらっても価格は同じです(診察料、調剤料と様々な加算が加わるため、合計負担額は変わるかも、、)。

 

ただこの薬価についてですが、令和4月1日より毎年改定になることが決まっており、僕らからすれば毎年この時期になると、価格交渉を始めないといけない事になりました。一つ施設で決まるまでに3,4か月かかることもあるので、気が重いです。

②に③は、文章通りですのでここでは割愛させて頂きます。

 


④に関しては、疑問に思う方がいるでしょう。「配送なら配送員がいるんじゃないの?」と思うかもしれません。

 

ただこの医療業界、そう一筋縄ではいきません。やはり医薬品は命に係わるものであり、配送員が行く定期便では間に合わないケースがあります。

 

その場合は営業が直接走るケースもあり、営業にとっては、それで一日の仕事の予定が狂ってしまう事もあるので非常に大変な仕事の一つです。

 

 

3. 医薬品業界の今後

現在、医薬品商社は大手4社がシェアについては断トツです(僕もこの大手4社のどこかにいるかも笑)。今後も薬価が下がるにせよこの4社のシェアは安泰ではないでしょうか。

ただその分利益は非常に取りにくくなっています。というのも薬価が下がって一番痛いのは、医薬品メーカーではなく医薬品商社なのです。

メーカーは僕ら商社に対し、大体薬価の7.8割の価格で医薬品を入れますが、これが仕切価なります。(特に薬価に対する仕切価の比率は決まっていません)

なのでメーカーの直接の利益は、
(仕切価)-(原価)=利益になります。

非常にざっくりとした説明ですがメーカーの利益に薬価は関係なく、もし状況が悪くなっても仕切価を上げれば、利益は確保できるということです。

御覧の通り、安泰ですが営業による価格交渉が今後の医薬品卸の今後を左右するといっても過言ではありません。
それくらい、今の日本は高齢化に向かう事で圧迫されつつある社会保障費の削減に努めているのです。

 

4. まとめ

 

僕は医薬品営業を新卒から始め早5年目が経とうとしています。


実際のところ、今後就活をする学生の方々におすすめできるかと言われたら、、、出来ると思います!!


というのも今後は厳しいと言いましたが、今が変革期であり確実に良い方に転ぶと予想しております。

その理由はまた今後給料明細なんかと合わせてupしていきたいと思います。

またルート営業なので、非常に気は軽いですし、医薬品は何もしなくても売れますので、女性でもやりやすい業界なのではと思います。

また得意先がドクターであったり、薬剤師さんと社会的地位が高い方なので非常に良い経験にもなります。

そういった面では人間としても一人の社会人の人間としても非常に成長できたと実感しております。

これからもTwitterでも発信していきますので、もしなにかありましたらどしどし質問ください~ありがとうございました~

 

by そら